宅建に合格するには通信講座か独学かどっちがいいかな。
今回はこんな悩みを解決します。
1番悩むポイントは費用をかけられるかどうか、ですよね。
通信講座はどうしてもまとまった金額が必要ですが、独学の場合は最低限市販のテキストと問題集代だけですみます。
この費用をかけるかかけないかによって、宅建合格に向けた道のりは大きく変わってきます。
山登りに例えると、
ガイドさんを雇ってスムーズに山頂を目指すか、周り道をしてでも自力でコツコツ進んでいくか、です。
費用はかかるけどショートカットできる通信講座、費用はおさえられるけど時間がかかる独学。
あなたはどちらの道を選びますか?
通信講座と独学の特徴、どんな人におすすめなのかを解説しますので、自分はどちらに進みたいのか考えてみてください。
私は主婦ということもあり、費用をかけられなかったので独学を選びました。一発合格できましたが険しい道のりでした。
【宅建】通信講座の特徴
まずは通信講座のメリット・デメリットを知って、受講するかどうかの判断材料にしてみましょう。
通信講座のメリット
- 合格へのノウハウを吸収して効率のいい勉強ができる
- 質問等のサポートがある
- 教材がそろっている
通信講座の一番のメリットは、効率のいい勉強ができること。
各スクールは宅建試験について研究しつくしていて、合格に向けた独自のノウハウをもっています。
そのノウハウに基づいたカリキュラムをこなすことで、自然と効率のいい勉強ができるようになります。
言われたとおりに進んでいくだけで合格に直結した知識が身につくので、時間をムダにもしません。
さらに、通信講座ではわからない部分を質問することもでき、疑問点をすぐに解決できます。
プロの講師によるサポートは安心できますよね。
また、ノウハウが詰め込まれたテキストが用意されているため、自分で教材を選ぶ必要もありません。スマホで視聴できる講義動画も豊富です。
通信講座は勉強の進め方や疑問点の解決、教材選び等に悩むことなく、勉強自体に集中できます。
通信講座のデメリット
- 費用がかかる
- プレッシャーがかかる
通信講座のメリットは魅力的だけど、ネックになるのは費用の問題です。
宅建の通信講座は2万円~7万円ほどで、どうしてもまとまった金額が必要になります。
なかなかすぐには決断できない金額ですよね。
受講しようか悩んだときは、合格の先の自分を想像してみて、どの程度投資できるのか考えてみてください。
不動産業界に就職したい、スキルアップしたい、難しいことに挑戦して自信をつけたい、など具体的な目標があれば、独学よりも確実に合格に近づける通信講座にお金をかけるのはありだと思います。
私は主婦ということもあり、費用をかけることに引け目を感じて当時は独学を選びました。でも合格によって得たものの大きさを実感して、今ならあの時投資していても後悔しなかっただろうな、と感じています。
将来の自分への投資と考えれば通信講座の費用は決して高いものではありません。
通信講座のもうひとつのデメリットは、「費用をかけたからには合格しなけば」という無意識のプレッシャーがかかることです。
合格できなかったらお金がムダになる、と考えてしまうと焦ってしまったり不安な気持ちになったりします。
このプレッシャーはプラスに変換できれば大丈夫。
合格に向けたノウハウにお金をかけたのだからこのまま進めば間違いない、絶対に合格できる、と自信を持てばプレッシャーにも打ち勝てるはずです。
【宅建】独学の特徴
私が経験してきた独学のメリット・デメリットはこちら。
独学のメリット
- 費用をおさえられる
- 自由に学習できる
独学のメリットはなんといっても費用をおさえられること。最低限テキストと問題集があれば合格をねらえます。
私が実際に購入した教材の合計は約12,000円。これだけで国家資格である宅建をゲットできるなんて、なんだか得した気分ですよね。
もし合格できなかったとしても、金銭的なダメージが少ないと気持ち的に救われます。
また、誰に指示されるわけでもなく自分のペースで自由に勉強できるのは独学ならではの特権です。
宅建は人気の資格なので、ネット上に合格に向けた勉強法の情報があふれています。その中から自分にあった勉強法を取り入れて自分なりにアレンジして進めていくこともできます。
独学のデメリット
- 時間がかかる
- モチベーション維持が難しい
独学は通信講座よりも多くの勉強時間が必要になります。
通信講座のように決められたカリキュラムがなく、自分で調べて体感しながら効率のいい勉強法を模索しなければいけないからです。
どこを重点的に勉強するのか、深入りしなくていい部分はどこか、問題集は何周したらいいのか、など全て自分で判断することになります。
初学者の場合はこの判断が難しく、迷いながら悩みながら進むことになり、その分時間がかかります。
また、独学だとモチベーション維持が難しく、挫折しやすいというデメリットも。
難しい宅建試験に独学で挑戦するには、「絶対に合格するぞ」という強い意志がなければ続けられません。
でも費用をかけていない独学の場合だと「もうあきらめようかな」という誘惑に引っ張られやすいです。
私も何度も挫折しそうになりました。
独学は、一人でモチベーションを維持しながら全て自分で判断して時間をかけてゴールを目指します。
このデメリットを乗り越えられる覚悟がなければ難しいです。
通信講座をおすすめしたい人
通信講座、独学のそれぞれの特徴を紹介しましたが、具体的にどんな人にはどちらがおすすめなのか、解説していきますね。
まずは、通信講座をおすすめしたいのはこんな人です。
一発合格したい人
宅建取得に何年もかけたくない、一発合格したい!という人は通信講座を検討するべきです。
通信講座の合格ノウハウを吸収することによって、独学よりも確実に合格の確立が高まります。
知人やネット上にあがっている人の体験談を見てみると、独学で一発合格している人は少数です。1回目の失敗を活かして2回目に合格、というパターンが多いようです。
私は独学でもなんとか一発合格できましたが、もし合格できていなかったら2回目は挑戦しなかったと思います。
またイチから勉強をし直すモチベーションが保てなかったと思うからです。
私のように何年も勉強をし続ける自信がない、という人は意外と多いはず。また、宅建以外にも取得したい資格がある人も、立ち止まらずにペースを維持したいですよね。
そんな人は通信講座でサクッと一発合格をおすすめします。
資格手当がもらえる人
職場で宅建を取得すると手当がもらえる人は迷わず通信講座を選びましょう。
宅建の資格手当は月平均2万円といわれています。
毎月2万円がお給料に上乗せされるということは、3ヵ月で6万円の収入アップ。
仮に5万円の通信講座を受講したとしてもすぐに回収できちゃいます。
もし合格できなかった場合は1年間で24万円をもらい損ねます。通信講座に5万円をかけたとしても、残りの19万円分の損をしてしまいます。単純にもったいないですよね。
宅建の資格手当のメリットは、通信講座の費用のデメリットを簡単にカバーできるのです。
資格手当がもらえる人は通信講座のプロの力を頼って、より早く収入アップを実現しましょう。
時間がない人
試験までに3ヵ月しかないけど合格したい、というような短期間で宅建を目指す人も通信講座がおすすめです。
短期間で合格するには、
- いかにムダを省いた勉強ができるか
- いかに早く本試験に対応できる知識を身に付けられるか
がポイントになります。
通信講座では短期集中講座が準備されていて、効率よく知識が身につくカリキュラムが用意されています。
その内容に沿って努力できれば、短期間でも合格できる実力がつくでしょう。
時間があっても独学での宅建合格はかなり努力しなければいけません。1年前から勉強を開始する人もいます。
たまに独学でも1カ月で合格できた、という体験談がありますが、かなりレアなケースです。元々の頭の良さがレベル違いだったり、1日の勉強時間が10時間を超えたりと、現実的でない場合が多いので参考にしてはいけません。
試験までに時間がない人は通信講座を選択しましょう。
独学をおすすめしたい人
通信講座に比べると苦労の多い独学ですが、こんな人なら独学でもがんばれそう。
費用をおさえたい人
とにかくお金をかけたくない、かけれないけど宅建を取得したい、という人は独学でがんばりましょう。
独学の場合は最低限テキストと問題集があればすむので、費用を1万円以内におさえることもできます。
通信講座が合格の近道だとわかっていても、さまざまな事情でお金をかけたくない人も多いですよね。
私もパート主婦ということもあり、自分に投資する決断はできませんでした。
でも1万円ならなんとんかなる。もし合格できなくてもあきらめられる金額だ、と思い独学で挑戦しました。
独学は通信講座に比べてより努力が必要になりますが、「お金をかけていない」という面では気楽に取り組めます。
調べるのが得意な人
日頃から疑問点を調べるのが好きな人、得意な人は独学に向いています。
独学の難しいところは、なんでも自分で調べなくてはいけないことです。勉強しているとテキストだけでは理解でいない壁にぶつかり、その度に自分で解決策を探すことになります。
わからないことを調べる、ということが苦手な人にとってはかなり時間がかかり遠回りしてしまいます。
調べること自体が苦痛ではなく、なんならその時間を楽しめるような人なら独学でも乗り切れるはずです。
私はネットショッピングで欲しいものを探したり、初めて訪れる場所の行き方を調べたりするのが得意なほうです。「リサーチ能力高いね」とよく言われます。
自分では気づかなかったけれど、「調べるのが得意」という特徴が、独学でも合格できた理由のひとつだと感じています。
普段から調べるのが得意、日常の一部、というような人なら独学でも楽しみながら勉強できるはずです。
自信をつけたい人
自分に自信を持ちたいために宅建を取りたい、と考えている人もいますよね。私自身がそうでした。
スキルも資格も何もない自分をどうにかしたくて、宅建に挑戦しました。
独学でも通信講座でも合格すれば価値は同じだし、どちらも努力したからこその結果です。通信講座で合格しても自信アップにつながります。
でも、独学で宅建に合格できたときの達成感と高揚感は通信講座の比ではありません。
誰の手も借りず、全て自分で考えて、選択して、決断してきた結果です。本当に誇らしいことです。
しかも宅建は難しい資格と認知されているので、そんな試験に独学で受かったというだけで周りからの評価もすごいです。
自分に自信をつけたい人は、ぜひ独学に挑戦してみましょう。
まとめ 【宅建】通信講座か独学の選び方
宅建は通信講座でも独学でもどちらでも合格を目指せます。どちらを選ぶか悩んだときは、
- 費用をかけられるか
- 時間があるか
- サポートを受けたいか
- 自分で調べられるか
- 収入アップがあるか
など、あなたが優先すべきことを考えてみれば答えは決まるはずです。
どちらを選んでも、努力しなければ宅建には合格できません。ゴールを目指してがんばりましょう。