宅建は1年に1度しか試験がありません。合格するにはいつから勉強したらいいのでしょうか?
効率のいい勉強ができれば独学でも半年間で合格できます。
私は宅建に関しては知識ゼロのただの主婦でしたが、独学で半年間の勉強で一発合格できました。
勉強を始めたころは半年間では間に合わないかも、と感じていたのですが、結果的には42点の高得点で合格できました。
自分なりにスケジュール管理がうまくできていたからです。
そこで今回は、実際に私が実施した、半年間で宅建に合格できる勉強スケジュールを紹介します。
半年間は長いようで意外と短いです。途中であきらめたり消化不良にならないよう、しっかりと計画を立てて勉強をはじめましょう。
maco
- アラフォー主婦
- 半年間の独学で宅建一発合格
- 自己採点42点
- 頭のよさは中の中
合格証書
宅建に半年で合格するには勉強時間より勉強内容が大事
宅建に合格するには300~350時間の勉強時間が必要といわれています。
半年間だと、毎日約2時間勉強できれば間に合います。
ただ、勉強時間でスケジュールを立てるより、勉強の内容で計画を立てる方が大事です。
進み具合や理解度は人によって異なるからです。
同じ内容でも30分で分かる人もいれば1時間かけても理解できない人もいます。
この時間の差があるので、300時間を割り振っただけで安心するのは危険です。
今日は2時間勉強したから大丈夫、と満足していたら、途中で勉強が間に合わない恐れがあります。
「あれもできなかった、これもできなかった」と消化不良のまま試験日を迎えることのないよう、勉強内容でスケジュールを立てておきましょう。
いつまでに何をすればいいのかが明確に分かっていれば効率のよい勉強ができます。
また、自分のスケジュール通りに進んでいると、他の人がどんどん先に進んでいても焦ることもありません。
勉強時間はあくまでも目安、勉強内容の進み具合を調整できるスケジュールを考えましょう。
宅建合格に向けた半年間のスケジュール
半年間で合格するための私のスケジュール作戦はこちら。
基礎を固めてラスト1か月半で総復習
4月後半から試験日の10月の期間の具体的な勉強内容を紹介します。
4月 | 試験範囲の全体像を軽くチェック |
5月 | 【宅建業法】 テキスト読み込み+問題集 |
6月 | 【法令上の制限・税その他】 テキスト読み込み+問題集 |
7月 | 【宅建業法・法令上の制限・税その他】 問題集くり返し |
8月 | 【権利関係】 テキスト読み込み+問題集 |
9月 | 年度別過去問題集(12年分) |
10月 | 予想問題集・苦手単元復習 |
4月 試験範囲の全体像を軽くチェック
いきなりガッツリ勉強をするのではなく、最初は軽く全体像を把握しておきましょう。
どんなに順調に勉強が進んでいても、この先どんな難問が待っているのか全く分からない状態だと不安になるし、焦る原因にもなります。
なんとなくでも全体像を知っていると、落ち着いて進めていけます。
もしフルマラソンに参加するとなったら、事前にコースを調べますよね?
コースが分からないまま走っていると、この先きつい登り坂はあるのか・このままのペースでゴールできるのか、不安になりますよね。
勉強も一緒で、ゴールまでのコースを把握してからスタートしましょう。
理解しようとか覚えようとかは思わず、気楽に読み進めていきましょう。宅建ってこんなことを勉強するんだな、ということが分かれば大丈夫です。
5月 【宅建業法】テキスト読み込み+問題集
全体像を把握できたら分野別に勉強スタート。
難易度の低い宅建業法→法令上の制限・税その他→権利関係の順がおすすめです。
5月は宅建業法。
まずは単元ごとにテキストを読み込み、すぐにその単元の過去問を解く。
問題を解いたら必ず以下のように理解度を書き込んでおきます。
〇 ばっちり理解できた
△ 正解はできたけど悩んだ
× 理解不足
1週終わったら2週目を繰り返し。
間違えたり知識があいまいだった問題はテキストを開いて周辺知識をチェック。
4肢それぞれどうして正しいのか・誤りなのか、説明できるくらいに理解を深めていきましょう。
2週目で△や×の問題のみ3週目を回していきます。
一度間違えた問題は、何回も間違えやすいからです。
「問題を解く→周辺知識を確認する」を繰り返し、記憶を定着させましょう。
宅建業法はテキストを読めば理解できるくらいの難しさなので、1か月目は意外と順調に進みました。
難しいイメージの宅建をちょっと攻略できた気分で、モチベーションも上がりました。
\私が実際に使用したテキストはこちら/
6月 【法令上の制限・税その他】テキスト読み込み+問題集
勉強2か月目。勉強する日常にも慣れてきたら、法令上の制限・税その他に突入です。
宅建業法のときと同じように、テキストを読む→過去問を解いていきます。
- 過去問1週目
単元ごとにテキスト読み込み→すぐに問題を解く - 過去問2週目
問題を解く→わからない問題はテキストで周辺知識をチェック - 過去問3週目
2週目で△や×の問題をもう一度
この分野は都市計画法や建築基準法など、さまざまな法令に基づいた内容を覚えなければいけません。
とにかく数字がたくさん出てきます。何㎡以上とか、何階建てとか。
数字が苦手な私は心折れそうになりましたが、暗記してしまえばなんとかなります。
単元ごとに焦らずていねいに頭に入れ込んでいきましょう。
7月 【宅建業法・法令上の制限・税その他】問題集くり返し
宅建業法と法令上の制限・税その他が終わったら権利関係に進みたいところですが、ここで一度立ち止まります。
権利関係に進む前に、これまで覚えてきたことをもう一度おさらいしておきます。
権利関係は宅建受験生が一番苦しむ難関分野です。
範囲も広く、聞きなれない用語も多いので、新しく覚えることがさらに増えます。
そんな難関にすぐに突入してしまうと、これまでの2か月でせっかく覚えた宅建業法と法令上の制限・税その他の内容を忘れてしまいます。
そうならないように、2か月間の勉強の総復習して、知識を確かなものにしておきましょう。
過去問1週目・2週目どちらか1回でも△や×の問題を解いていきます。
「一度間違えた問題は何回も間違えやすい」を克服するためです。
この時点で多い問題だと4週まわしていることになります。
何度も繰り返し解くことによって確実に身についていきます。
権利関係に入るまでにここまでできていれば、難関に挑む準備が整ったはずです。
7月は立ち止まりの復習月間に徹しましょう。
8月 【権利関係】テキスト読み込み+問題集
7月に復習ができたら、いよいよ権利関係に取りかかります。
権利関係は深入りすると沼にはまってしまうので、基本的な知識をおさえて最後まで進むことを意識しましょう。
今までのように単元ごとにテキスト読み込み→過去問の流れは同じですが、それだけじゃ理解できない部分が多いと思います。
テキストを読んで問題を解いて解説を読んでも「ちょっと何言ってるのかわかんない」状態に私はなりました。
やっぱり権利関係ってすごく難しいんです。ただ知識を覚えるだけでは解けません。
この場合はどれにあてはまるのか、誰を優先するのか、など、覚えた知識を応用して考える必要があります。
理解できない部分はYouTubeの先生方を頼りましょう。人気の先生方はかなりかみ砕いた解説をしてくれているので、本当にわかりやすいです。
権利関係に関しては「問題を解く」より「基本を理解する」ことを重視したので、この時点で過去問は2週しかしていません。
9月 年度別過去問題集・苦手単元復習
9月に入ってやっと年度別問題集に突入です。
試験1か月半前で年度別過去問題集って遅くない?と感じるかもしれませんが、心配ありません。
SNSなどで年度別過去問題集を周回している人をみつけると不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
これまでテキスト読み込み+問題集の繰り返しで基礎をがっちり固めているので、年度別過去問題集は力試しのようなものです。
何週もする必要はありません。私は1週しかしていないし、多くても2週で十分です。
自分がこなしてきた勉強スケジュールに自信を持ってください。
年度別過去問題集は、実際の試験を意識しながら50問を解いていきましょう。
1年分を解く・答え合わせ・解説を確認の流れを1日でできるのが理想ですが、それをするには3時間ほどかかってしまいます。
年度別過去問を進めると同時に、苦手単元の復習もこなしていきます。
苦手な単元や、わかっているつもりでも失点が多い単元は、必ずテキストと分野別過去問題集に戻り、再確認していきます。直前期にしっかり復習することで本試験での失点を防げます。
10月 予想問題集・苦手単元復習
いよいよ試験まで2週間。この期間で試験のシュミレーションとして予想問題集に取り組みましょう。
私は4回分の予想問題集を使用しました。
- 2時間で50問を解く
- 試験と同じ順番で解く
- マークシートで解く
- 試験で使う予定の筆記用具で解く
このようなことを意識して解いていきます。
宅建試験は1問目から解いていく必要はありません。2時間という時間内で自分のやりやすい順番を考えておきましょう。
予想問題も同じ順番で解き、ペース配分をつかんでおけば本番でも安心です。
意外とてこずるのがマークシート。塗り方に慣れていなければムダに時間がかかってしまいます。
試験で使う予定の筆記用具を使って、ていねいに早く塗りつぶすコツをつかんでおきましょう。
アプリとYouTubeは毎日活用しよう
半年間で宅建に合格できるスケジュールを紹介しましたが、これ以外に毎日やったほうがいいことがあります。
一問一答アプリとYouTubeの活用です。
スキマ時間には一問一答アプリ
通勤中の電車の中やお昼休み、子供の習い事の待ち時間など、ちょっとしたスキマ時間に一問一答アプリは大活躍。
四肢択一式ではなく一問一答式ならクイズ感覚でサクサク解いていけます。
スマホでなんとなくニュースやSNSを見ている時間を一問一答アプリに変えてみましょう。
私はスキマ時間以外に夜布団に入ってからも活用していました。眠さに勝てずにそのまま目をつぶってしまうこともありましたが、そんな日もあって大丈夫。
気楽な気持ちで取り組みましょう。
アプリの使い方のポイントは、『忘れていないかを確認すること』です。
昨日勉強した単元、1週間前に勉強した単元など、一度覚えた内容を忘れていないかをアプリで試しておきましょう。
もう完璧に覚えたと思っている部分でも、意外と忘れてしまっている場合もあります。
苦手な単元だけではなく、どの単元も幅広く復習するように意識しましょう。
基本的には暗記科目の復習に活用するのがおすすめです。
毎日のルーティーンにYouTube
YouTube学習は毎日の日課にしてしまいましょう。
テキストや問題集だけでは理解が深まらないときにYouTubeを活用するのはもちろんですが、特に調べることがないときでも毎日チェックするのがおすすめです。
YouTubeの宅建先生方は、受験生に役立つ情報をリアルタイムに分かりやすく発信してくれています。
独学者にとって情報収集はとっても大切。毎日視聴することによって大事な内容を見逃さないようにしましょう。
私はいつも夜ご飯のあとに棚田先生のYouTubeを見るのを日課にしていました。
棚田先生は毎日18時ごろに動画を配信してくれています。1つの動画が10分程度なのでサクッと視聴できます。
分かりやすく楽しい動画なので続けて何本か過去の動画をみることも多かったです。
AIにスケジュールを作成してもらう方法
宅建合格にはスケジュール管理が非常に大事です。
私が知識ゼロの状態でも半年間で一発合格できたのは、学習プランから大幅に外れることなく試験日を迎えられたからです。
ただ、宅建を目指す人は仕事や家事育児など、日々忙しい毎日のなかで勉強時間を確保する人が多いと思います。
なかなか計画通りに進むことばかりではありません。
そんな方におすすめなのは、AIにスケジュールを作成してもらうことです。
AIが作成するプランなら、あなたの生活スタイルに合わせて、あなただけの学習計画が出来上がります。
さらに、モチベーションが下がったり体調不良などで一時的に勉強量が減ってしまっても、スケジュールを組み直して軌道修正も簡単にできます。
おすすめはスタディングのAI学習プラン。
スタディングの宅建講座を受講すれば、カリキュラムのなかにAI学習プランが含まれます。
通信講座であってもスタディングなら14,000円代から受講でき、独学での費用と大差ない価格です。
AI学習機能以外にも便利なツールが多く、しかもプロの講師が教えてくれるので、独学よりもある意味お得です。
独学と併用してうまく利用するのもおすすめです。
AI学習プランは無料で体験できます。
あなただけの最適なプランを確認してみてくださいね。
➤AI学習プランを無料で作成してみるまとめ 半年間の勉強スケジュールで宅建に合格しよう
私が実際に実践した、宅建合格に向けた半年間の勉強スケジュールを紹介してきました。
正しい計画で効率のいい勉強ができれば、半年間でも十分合格できるレベルに達します。
半年間は長くもなく短くもなく、勉強するのにちょうどいい期間です。
ぜひ参考にして取り入れてみてくださいね。
半年間のスケジュールで大事なことはこちら。
- 勉強時間ではなく勉強内容で計画を立てる
- 基礎を固めてラスト1か月半で総復習
- アプリとYouTubeを毎日活用する
スケジュールが立てれたらそれに沿って勉強していくのみです。自信をもって進んでいきましょう。