宅建を受験したいけど主婦には難しいかな…
何か資格を取りたい!と考えている主婦の方、こんな風に思っていませんか?
宅建は合格率15~17%で、資格試験の中では難しい試験です。主婦が気軽に受験しようと思える資格ではありませんよね。
でも宅建は主婦にこそ、ぜひ挑戦してほしい資格なのです。
というのも、宅建の職業別の合格率は、実は主婦が最も高いからなんです。意外ですよね。
そこで今回は、主婦の方にスポットをあてた宅建の情報をお知らせします。
- 主婦の宅建合格率が高い理由
- 主婦が宅建の勉強をするコツ
この記事を読めば、「宅建なんて私には無理かも」という不安がなくなって自信を持って宅建に挑戦できますよ。
私はスキルも特技も何もないただの主婦ですが、宅建には独学で一発合格できました。
【宅建】職業別合格率は主婦が最も高い
宅建試験の実施機関である一般社団法人不動産適正取引推進機構より、令和3年度の試験の結果について様々なデータが報告されています。
職業別の合格者について、こちらの表をチェックしてみましょう。
一般社団法人不動産適正取引推進機構
主婦の合格率が21.2%と、最も高いことが分かります。全体の合格率17.7%より3%も高いです。
しかもこの結果はこの令和3年度だけではありません。
なんと11年連続主婦の合格率がナンバーワンなのです。
すごいですよね。主婦のみなさんめちゃくちゃがんばってる!同じ主婦として本当に誇らしいです。
【宅建】主婦の合格率が高い理由
データから宅建は主婦の合格率が高いことがわかりましたが、どうしてなのか気になりますよね。
理由は2つあります。
- 主婦は効率の良さが身に付いているから
- 主婦は宅建取得の目的が明確だから
主婦は効率の良さが身に付いているから
主婦は日々マルチタスクをこなしているので、自然と効率の良さが身に付いています。
主婦の1日ってあっという間に過ぎていきますよ。
朝はお弁当に洗濯と掃除、昼間はパートに行って、夕方は子供の習い事に夕飯の準備、夜は寝かしつけに学校からのお手紙の確認。
こんな一日を送っている主婦の方って多いですよね。私もそうです。
このスケジュールをこなしていくには、様々なことを同時進行で行動したり考えたりしなければいけません。
- お弁当を作りながら朝食の準備
- 通勤時間中に献立を考える
- 習い事の前に夕飯の下準備
- 夕飯を作りながら天気予報をチェック
こんな感じで、体が二つあったらいいののに!と思う日も多いですよね。
こんな忙しい毎日をこなすために、予定がスムーズに進むように準備したり、期限を意識して優先順位をつけたりと、自然と工夫しています。
この工夫こそが効率の良さです。
そしてこの効率の良さは宅建の勉強に一番必要なもの。
宅建はやみくもに勉強するだけでは合格できません。
しっかりとした学習計画を立て、情報収集しつつ、自分にあった質のいい勉強をしなければいけません。
なかなか大変ですよね。でも主婦の方なら日々のマルチタスクで鍛えられているから大丈夫。
自然と身についた効率の良さを、宅建の勉強にも大いに発揮していきましょう。
主婦は宅建取得の目的が明確だから
主婦が宅建を目指す場合、何か具体的な目的を持っている場合が多いです。
その目的とはなんでしょうか。こちらのデータがヒントを与えてくれています。
一般社団法人不動産適正取引推進機構
令和3年と令和2年の宅建を受験した主婦の平均年齢は約43歳です。
個人差はありますが、主婦のこの年齢はだいたい子供が大きくなって落ち着いてきたころ。
塾代やこれから先の学費のために、時短パートよりしっかり社員として働こうかな、と考え出す時期です。
そこで何か資格を、と考えて宅建に挑戦する主婦が多いと考えられます。
そんな主婦の「再就職したい!」という思いは切実だし、自分のために、家族のために必死になります。
何事にも目標がぼんやりしているより、目的がはっきりしている方が意欲的になれますよね。
「宅建に合格して再就職するぞ!」という具体的な目的があるからこそ、主婦の合格率は高いのです。
主婦が宅建の勉強をするコツ
効率の良さが身についている主婦でも、子育てしながら宅建の勉強をするにはコツが必要です。
こちらの3つのコツを紹介します。組み合わせて宅建に合格できる力を身につけましょう。
- スキマ時間を活用する
- まとまった時間を確保する
- 耳学を取り入れる
①スキマ時間を活用する
毎日忙しい主婦ですが、1日のスケジュールを改めて見直すと「この時間あいてるな」というちょっとしたスキマ時間があると思います。
そのスキマ時間をできるだけ勉強する時間にチェンジしましょう。
私の場合だと例えばこんな感じです。
- 通勤電車の10分間
- 子供の習い事の待ち時間20分間
- パートから帰宅後、家事をするまでの30分間
ついスマホを眺めたくなる時間ですが、宅建の勉強中はガマンが必要。少しでも知識を入れたり、1問でも多く問題を解く時間に変えましょう。
スキマ時間は濃度の濃い勉強をするのにぴったりの時間なのです。
そんなスキマ時間の勉強におすすめなのが一問一答アプリです。
テキストを持ち歩くより手軽だし、クイズ感覚でサクサク進められます。私は1問30秒ほどで解いていたので、10分間の通勤時間で20問解けていました。
塵も積もれば山となる、家事に子育てに忙しい主婦こそスキマ時間を味方につけましょう。
②まとまった時間を確保する
スキマ時間を活用するとはいえ、宅建の勉強にはテキストや問題集を開いてじっくり向き合う時間も必要です。
最初は最低1時間でも毎日まとまって勉強する時間を確保しましょう。
この時間はなんとなく勉強するのではなく、小さな目標を立てるのがおすすめです。
例えば、
- クーリングオフの条件を完璧に覚えよう
- 建築基準法の数字の暗記を徹底的にしよう
などです。
このまとまった時間は家族が起きてくるまでの朝でも、家族が寝静まったあとの夜でもどちらでも大丈夫です。
よく朝学がいいといわれますが、自分の性格やライフスタイルに合ったほうを選ぶのが一番いいです。
私は早起きがどうしても苦手なので、毎日夜10時頃から勉強をしていました。
最初は1時間勉強するのが精一杯でも、慣れてくるとだんだんと時間を増やしていけますよ。
このまとまった時間の確保が日常化できれば宅建試験に向けての土台がしっかりできます。
③耳学を取り入れる
勉強というと机に向かって鉛筆持って…というイメージをしやすいですが、それだけが勉強ではありません。
宅建の勉強には耳学も効果的です。
両手が空くので、洗濯を干しながら、料理しながら、歩きながらなど、他の用事と同時進行で勉強できるのが一番のメリット。
忙しい主婦にとってぴったりの勉強法です。
耳学学習したくても、家族がテレビを見ていたり、子供がゲームしていたり、静かな環境でできないことも多いですよね。そんなときはイヤホンで自分だけの世界に入ってしまいましょう。
またワイヤレスだと、コードが邪魔になって動きにくいということもありません。
音声は何を聞くかというと、私はYouTubeの宅建の先生方の講義を聴いていました。
おすすめの先生を2人紹介します。
棚田先生(棚田行政書士の不動産大学)
棚田先生自身が耳学を推奨しているため、聴いているだけでも理解できるように動画を作成してくれています。
特におすすめは覚え歌シリーズ。
先生の歌唱力はちょっと…なのですが、馴染みのある曲ばかりなので、何度か聴いていると自然と覚えられます。
私はこの覚え歌のおかげで、本試験で貴重な1点をゲットできました。
あこ課長(あこ課長の宅建講座)
こちらも「耳で覚えていっぱつごうかく!」をキャッチフレーズにしているほど、耳学にぴったりのチャンネルです。
単元ごとの基礎動画があるので、テキストを読んだあとに聴くと理解が深まります。
活舌がよくしっかりとした口調の講義は心地のいいものです。
通信講座だと音声配信の講座に力を入れているスクールもありますよ。
主婦にぴったりの勉強法、耳学をぜひ取り入れてみてください。
まとめ 主婦の経験を宅建の勉強に活かせよう
主婦の宅建合格率が高い理由、主婦が宅建を勉強するコツを解説してきました。
宅建は主婦には難しいかな、と心配する必要はありません。
毎日忙しい日々を工夫してこなしている主婦には、宅建の勉強に対応できる能力があるのです。
主婦が宅建を勉強する3つのコツをもう一度おさらいしておきましょう。
- スキマ時間を活用する
- まとまった時間を確保する
- 耳学を取り入れる
主婦の経験を自信に変えて、合格に向かってがんばりましょう。