宅建を目指す人の中には、「独学で合格したい!」と考える人は多いですよね。
独学は通学や通信講座に比べてコストを抑えらるのが一番のメリットです。
ぜひ独学で合格を目指しましょう!とおすすめしたいのですが、
宅建は独学では無理、通学や通信でないと合格は難しい、という意見もちらほら。
宅建は独学でも無理ではありませんが、難しいのは事実。
そこでこの記事では、独学での宅建合格が難しい理由と、対策法をお伝えします。
きちんと対策ができれば独学でも合格可能です。
「宅建は独学では難しい」というイメージしか知らないまま独学学習をしていてもずっと不安な気持ちになりますよね。
独学が難しいといわれる理由と対策が分かり、それでも独学に挑戦しよう!と思えたなら自信をもって勉強をスタートできます。
宅建に独学で半年の勉強で合格した私がお伝えします。
独学で宅建合格が難しい理由
質問できないから難しい
独学は当たり前ですがひとりで勉強します。
疑問があってもすぐに解決できません。
宅建は不動産という日常生活に身近な資格でもありますが、民法や法律も学ぶため、専門用語も出てくるし、すぐに理解するのが難しい分野もあります。
テキストを何回読んでもよく分からない
なんてことはしょっちゅうあります。
そんなときに質問ができる相手がいないと、問題をすぐに解決できません。
分からないまま進めてしまうと、勉強を続ける意欲をなくしてしまうことにもなります。
「なるほど、そういうことなのか」と理解できて自分の知識となることが、勉強する楽しみですよね。
その楽しみを感じられず、勉強するのが辛い・しんどいと感じだしたら、継続するのは難しいです。
ですので、質問できる相手がいないことを、自分で調べて理解することで補わなければいけません。
その分時間がかかるため、効率も悪くなるでしょう。
対策法
YouTubeをフル活用する
宅建は人気の資格のため、YouTubeで解説されている方がたくさんいます。
分からない分野を検索すると、必ず動画がヒットするはずです。
ひとつ動画をみて分からなかったら、どんどん他の動画を見ます。
いろんな角度からの説明を聞くことによって、理解が深まります。
私は毎日棚田先生のYouTubeをメインに視聴していましたが、分からない分野に関しては他の先生の動画も参考にしました。
YouTubeの先生方の解説は有料級と思えるほど分かりやすくて、本当に助かりました。
誰かに質問するより、自分で動画を探す手間も時間もかかりますが、その分記憶に残りやすくもなり、自分で解決したことで自信にもつながります。
モチベーションを保つのが難しい
独学での勉強は誰から指示やチェックされることもなく、毎日勉強するもしないも自分次第です。
「宅建に合格するために勉強する」というモチベーションを自分自身で保っていかなくてはいけません。
私は元々ぐーたら大好きな人間なので、このモチベーションを保つのが本当に難しかったです。
日常生活には誘惑がいっぱいです。
ドラマも見たいし、友達とランチにも行きたいし、休みの日はのんびり過ごしたい。
こんな気持ちと戦って勉強しなければいけません。
独学だったらいつ辞めてもいいし、誰からも責めらることもないでしょう。
宅建を独学で勉強を始めても、モチベーションが保てず、そのまま挫折してしまう人も多いはずです。
対策法
図書館でモチベーションアップ
勉強のモチベーションを保つには、とにかく勉強に対して意欲的になれる場所に行くことです。
図書館の自習室はみんな勉強していますよね。
学生から大人まで、みんな黙々と勉強しています。
家で一人で勉強しているとすぐさぼってしまうし集中できないけれど、みんなが勉強している場所だと自然とやる気モードにチェンジできます。
宅建に限らず、資格の勉強している人たちを勝手に仲間だと思っていました。
分厚い参考書に付箋をたくさん貼って勉強しているご年配の方の姿を見て、勇気をもらったこともあります。
自分だけががんばっているんじゃない、みんな目標はちがうけどがんばっているんだ!
と思うと、やる気が出てきませんか?
もちろん、毎日図書館に通うことは難しいので、週末だけなど、モチベーションを保つために行ってみてください。
スケジューリングが難しい
宅建に独学で合格するには、350時間の勉強時間を確保したいところ。
独学の場合は、その350時間をどう割り振るのか自分で考えて計画しなければいけません。
1日何時間勉強しようと決めても、予定通りに進むことばかりではありません。
うまく進まなかった分を途中で調整できなければ、試験までに勉強が間に合わない、なんてことになってしまいます。
そして勉強時間はあくまで目安で、学習の進み具合には個人差があります。
このままのペースで勉強して間に合うのか、初学者にはこの判断が難しいと思います。
対策法
勉強時間ではなく勉強内容を計画する
1日何時間勉強してトータル何時間勉強する、という計画はもちろん大事です。
それを決めなければ毎日の目標を見失ってしまいます。
ただ、勉強時間だけではなく、勉強内容で大体のスケジューリングができると安心です。
何日までにこの単元を終わらせる、という細かい区切りではなくて、おおざっぱな区切りで大丈夫です。
私の場合はこのように計画しました。
5月 | 宅建業法テキスト+分野別過去問 |
6月 | 法令上の制限・税その他 テキスト+分野別過去問 |
7月 | 宅建業法、法令上の制限・制その他 復習 |
8月 | 権利関係 テキスト+分野別過去問 |
9~10月 | 年度別過去問・予想模試 |
おおざっぱではありますが、このようにスケジューリングすることで、
このままのペースだと今月中に法令上の制限が終わらないから、今週はもう少し勉強時間を増やそう
などと、自然と勉強時間を調整できます。
試験直前期に焦ることもありません。
情報収集が難しい
宅建の勉強には情報収集も大事なポイントになります。
宅建の試験は、毎年4月1日時点の法令に基づき問題が出題されます。
そのため、数年前のテキストや、新しいテキストでも4月以前に出版されたテキストでは、最新の法改正に対応できていない状態です。
試験では法改正部分の出題傾向が高い傾向があり、独学の場合は自分でチェックしなければいけません。
また、必ず出題される分野や、よくある引っ掛け問題等の出題傾向を分析して対策する必要があります。
ただ勉強するだけでも精一杯なのに、情報収集まで自分でしなければいけないのが宅建試験の独学の難しさです。
対策法
情報源を事前にチェックしておく
情報収集をするのに一番大事なのは、正しい情報を得ることです。
宅建試験に関しても、ネットには膨大な量の情報が溢れていますが、すべてが正しいわけではありません。
間違いのない情報を自分で判断しなければいけません。
試験勉強中に焦って情報を探すことのないよう、正しい情報源を事前にチェックしておけば安心です。
出版社が発している情報だと信頼できますよね。
テキストを購入するさいに確認しておきましょう。
また、LECやTACなどの大手予備校の模試を受けたり、予想問題を解くことで、出題傾向はだんだんと分かってきます。
大手予備校は過去の宅建試験を様々な角度から研究していて、今年はこんな問題が出そうだ、という情報を模試に詰め込んでいるはずです。
問題を解きながら出題傾向を掴んでいきましょう。
通信講座がおすすめな人
独学で宅建合格は難しいけれど、紹介したような対策をすれば合格は無理ではありません。
ただ、やっぱり通信講座に比べると独学は時間も手間もかかります。
- 独学でやっていく自信がない
- どうしても一発合格したい
- 金銭的に自分に投資する余裕がある
このような方は通信講座の受講をおすすめします。
私はパート主婦ということもあり、金銭的な面で独学を選びましたが、
もしもう一度宅建を受験するなら、通信講座を受講したいです。
もちろん勉強自体は通信講座でも独学でもがんばらないといけないけれど、自分で考えたり調べたりする時間が減るのは、気持ち的にも時間的にも楽になります。
やっぱり独学って本当にしんどかった。
孤独だし、「もうやめようかな」と思ったことは何回も。
その分合格した時の喜びはひとしおですが、独学でも通信講座でも合格の価値は同じです。
努力したことに変わりはありません。
独学だと何年も挑戦することになるかもしれません。
通信講座でサクッと一発合格できるのなら、そっちの方がいいですよね。
独学で自信がない方や、資格取得に投資できる金銭的余裕のある方は、通信講座の検討をおすすめします。
まとめ 独学でも宅建は合格できる
独学で宅建合格は難しいけれど無理ではありません。
- 疑問点を自分で調べる
- モチベーションを保ち続ける
- 計画的なスケジュールを立てる
- 情報収取をする
以上の事ができれば独学でも宅建合格は可能です。
私は宅建に関して全くの知識なしの状態から独学で勉強をスタートしましたが、半年で一発合格できました。
独学に関して最初から上記のようなことを意識できていたわけではありません。
勉強しながら独学の難しさを克服していった感じなので、やっぱり途中で不安になったり挫折しそうになりました。
独学の難しさを最初から理解して対策できていればもっと楽だったと実感しています。
これから独学で宅建の勉強を始める方には、ぜひ最初に対策方法もチェックしてから挑んでほしいです。