- 宅建は独学でも合格できる?
- 頭がよくないと無理?
- 独学合格者の勉強方法を知りたい!
宅建を受験するなら、できれば独学で合格したいですよね。
独学は通信や通学に比べて費用が一番安くすみます。
でも独学で宅建に合格する人は頭がいい人なんじゃないの?
そんなことはありません。
私は決して頭がいいとは言えないただの主婦ですが、完全独学で宅建に一発合格できました。
宅建に関する知識も全くありませんでした。
大事なのは頭の良し悪しではなく、正しい勉強方法で努力できるかどうかです。
そこでこの記事では、
- 宅建独学合格者が使用したテキスト
- 合格までの勉強時間
- 知識ゼロからの具体的な勉強方法
を、わかりやすくお伝えします。
実際に私が実践したリアルな内容なので、これから受験する人の参考になるはずです。
正しい勉強方法を知って、宅建独学合格を目指しましょう。
maco
- アラフォー主婦
- 半年間の独学で宅建一発合格
- 自己採点42点
- 頭のよさは中の中
合格証書
独学で合格した私の頭のよさは普通
まずは宅建に独学一発合格できた私は、元々どのくらいの頭のよさなのか、お話していきますね。
宅建を勉強しようと思ったときの私のレベルはこんな感じです。
- 法律・不動産の知識はゼロ
- 最終学歴は短大卒
- 高校は良くもなく悪くもない中の中レベル
- 記憶力は低下中
- 資格は車の免許のみ
こんな感じで本当に普通の人です。
記憶力はよくはなく、暗記も苦手な上に、40代ということもあり物忘れがひどくなる一方。x
そして、法律なんて全く勉強したことも触れたこともなく、知識なし。不動産に関しては、マイホームを購入したことがある、ということだけ。
こんなレベルの普通の主婦の私ですが、宅建に独学一発合格できています。
ですので、
宅建は特に頭がよくなくても、普通の人でも合格できる試験であると実感しています。
宅建の合格率は15~17%と低めなので、
- 自分には難しいかも
- 独学なんて無理かな
と思いがちですが、私が実際に体感した難易度はこの数字ほど厳しくはありません。
ただし、めちゃくちゃ努力はしました。
独学の場合は特にです。
私の場合は努力というよ執念に近いようなものでした。
正しい勉強法で相応の努力ができれば、誰にでも独学で合格できるチャンスはあります。
宅建独学合格に必要な勉強時間
独学で合格するにはどれくらいの勉強時間が必要なのか、みていきましょう。
独学なら350時間は必要
宅建に合格するには、初学者の場合は300時間の勉強が必要といわれています。
ただ、より合格に近づくには全国20万人のライバルに差をつける必要があります。
通学や通信のようにプロの講師に頼れない独学は、どうしてもハンデがあります。
そのため、独学で確実に合格を目指すなら、350時間は確保しましょう。
私も実際に350時間勉強しました。
ただ、350時間といわれてもなかなかピンときませんよね。
1日何時間勉強したら何日で350時間になるのか、計算してみましょう。
わかりやすく表にまとめてみました。
1日の勉強時間 | 必要な日数 | 開始時期 |
1H | 350日⇒約1年 | 10月 |
1.5H | 233日⇒約8ヶ月 | 2月 |
2H | 175日⇒約半年 | 4月 |
平日1H・土日2H | 270日⇒約9ヶ月 | 1月 |
自分のライフスタイルに合うスケジュールを考えてみてくださいね。
私は1日2時間・半年間の勉強で合格
実際に私が試験までに勉強した時間は約350時間です。
毎日2時間を目標に、4月中旬からスタートしました。
もちろん、予定があったり体調が悪かったりで勉強できない日もありましたが、その分他の日で補うようにして勉強時間を確保。
ちなみに私は2児を育てるパート主婦。
日中は家事や仕事、習い事の送り迎え等で忙しかったので、勉強は基本的に夜でした。
学習は朝がおすすめといわれていますが、私はどうしても早起きが苦手です。
1日のやることが終わって勉強だけに集中できる夜学習が私にはあっていました。
そして、半年間の勉強期間というのもちょうどよかったと思います。
何年も勉強しなくちゃいけない、といわれたら気が遠くなりますが、半年だったらがんばれそうな期間じゃないですか?
半年ならモチベーションを保ち続けるのも難しくはありません。
また、宅建に合格するにはとにかく暗記が必須なので、半年間でギュッと暗記すれば効率もいいです。
毎日2時間の勉強時間がとれそうな人は、半年前からの勉強をおすすめします。
宅建独学合格者が使用した教材
宅建独学合格した私が使用した教材はとてもシンプルです。
全て「みんなが欲しかった!」シリーズで揃えました。
- 宅建士合格へのはじめの一歩
- 宅建士の教科書
- 宅建士の問題集(分野別)
- 宅建士の12年過去問題集
- 宅建士の直前予想問題集
合計で5冊です。
みんなが欲しかった!宅建士合格へのはじめの一歩
まず最初に購入したのははこちらの入門編。
- 宅建士とはなにか
- 合格するにはどんな勉強をしたらいいのか
を、わかりやすく解説してくれています。
私は宅建士についても、宅建試験についても全く知識ゼロだったので、まずはこのテキストでざっくりと知識を得ました。
こちらは一読したらもう読み返すことはないので、次のテキストを購入後にメルカリで売りました。
みんなが欲しかった!宅建士の教科書+問題集
入門編で宅建の基本的な知識をゲットしたら、次に準備したのはこちらの2冊。
宅建勉強の基礎中の基礎となるテキストと問題集です。
テキストはほぼ毎日お世話になっていた相棒のような存在です。
私がこのテキストを選んだ理由はこちら。
- 独学合格者がこぞっておすすめしていた
- イラストや図解が多い
- 初学者にもわかりやすい
とにかく人気のテキストだし、合格した人がおすすめしていたので間違いないと思って選びました。
そして初学者にとって一番重要なのは「わかりやすさ」。
さあ勉強を始めよう!と、テキストを開いた時に「文字ばっかり」「専門用語ばっかり」だとスタートからつまずきそうですよね。
このテキストは難しい用語でもかみ砕いて説明してくれたり、複雑な部分は図解やイラストで解説してくれたりと、初学者でもわかりやすい工夫がされています。
宅建初学者の方に自信を持っておすすめできるテキストです。
また、問題集はテキストと完全リンクしているので効率よく勉強できます。
問題数は厳選された300問で、単元ごとの問題数もちょうどいい。
解説もしっかりしているので、「問題を解いたら終わり」という状態にならず、知識を取り入れながら演習できます。
みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集+予想問題集
テキスト+過去問で基礎を固めて、なんとなく手ごたえを感じ始めていたころに購入したのがこの2冊の問題集。
私は新しい教材をゲットするとテンションがあがるタイプなので、8月頃に購入し、直前期に向けて気合いを入れ直しました。
12年過去問題集は、テキストとセットで使っていた単元ごとの問題集とちがって、年度別の問題集です。
実際の試験のように1年分50問が14回分収録されているので、けっこうなボリュームです。
- 各問題の難易度
- 4肢それぞれの重要度
が表示されているので、どこを重点的に見直したらいいのかがわかりやすく、復習に役立ちます。
そして予想問題集も最後まで同じシリーズで統一。
初見の問題ばかりなので、直前期の実力チェックにばっちりです。
マークシートも付属しているので、本番を見据えた練習ができて便利。
私は外部の模試を一度も受けていないので、この予想問題集が模試の代わりのようなものでした。
4回分の予想問題は十分な内容だったので、模試を受けていなくても焦りのようなものはありませんでした。
知識ゼロからでも宅建に合格できた勉強方法
先ほど紹介した教材を使って、実際に私がした勉強方法はこちらです。
- まずは全体像を把握
- テキスト+分野別過去問題集3~5周
- 年度別過去問題集1周
- 予想問題集1周
1.まずは全体像を把握
まずは宅建の内容を大まかに知るため、「宅建士合格へのはじめの一歩」のテキストを一読。
ポイントは、理解しようとか、覚えようと思わず、ただ読み進めるだけです。
こんなことを勉強するんだな、ということがなんとなく分かればオッケーです。
最初からがっつり勉強を進めてしまうと、この先にどんな難問が待っているんだろう…と焦ることもあるでしょう。
まずは大まかに範囲を知ることで安心感を持ちましょう。
初めての料理に挑戦するとき、まずは一通りレシピに目を通して、実際に料理を始めますよね。
それと同じで、宅建の内容をまずは軽く確認し、全体像を知ってから本格的に勉強をスタートするのがおすすめです。
2.テキスト+分野別過去問題集3~5周
私が宅建の勉強を通して一番力を入れたのがこちら。
テキスト+分野別過去問題集の周回
まずは単元ごとにテキストを読んで、すぐにその単元の問題集をします。
- 宅建業法
- 法令上の制限
- 税・その他
- 権利関係
難易度の低いこの順に進めました。
1周終わったら、もう一度過去問題集をスタート。
びっくりするくらい記憶が定着していないので、テキストを確認しながら解いていきます。
- 〇→すべての選択肢の正誤をきちんと理解して正解できた
- △→正解はしたけど悩んだ
- ×→不正解
3~5周目は△や×の問題が〇になるまで繰り返しました。
理解が足りていない部分はその都度テキストで確認・問題集に書き込んでいきます。
また、苦手な分野も重点的にテキスト+問題を繰り返しました。
年度別過去問の周回をおすすめしている方もいますが、私は断然、分野別過去問の周回が大事だと考えています。
問題を解く→答え合わせする→分からない部分をテキストで確認
の流れが分野別過去問の方がスムーズで効率がいいからです。
ただ答え合わせするだけではなく、この選択肢はここが間違っているから正解ではない、と理解することが大事です。
そのためにはその都度テキストを読み込む必要があり、年度別過去問だとページをいったりきたりで時間がかかりますよね。
分野別過去問のほうが圧倒的に時間短縮できます。
また、今日はこの年度の問題を完璧にしよう!よりも今日はこの分野を徹底的にやっていこう!という目標のほうが理解が深まりますよね。
テキストを読み込みながら分野別過去問を繰り返す
これが、宅建合格につながった私の独学勉強法の基本だったと感じています。
3.年度別過去問題集1周
分野別過去問をとにかく納得いくまで繰り返したら、年度別過去問へ進みました。
本当は1周ではなく、2周はしたかったのですが、この時点ですでに9月に突入していたので、時間が足りず、結局1周しかできませんでした。
- 難易度の低い年度から始める
- 本試験と同じ2時間で解く
- 解説をしっかり読む
年度別過去門は難易度の低い年から始めるのがおすすめです。
合格点32点なんて年の問題から始めてしまうと自信喪失で心が折れてしまいそうです。
また、年度別過去問は、本試験と同じ時間2時間で解くのがベストです。
ただ、1回分2時間かけて解く→答え合わせ→解説、となると私の場合は最低3時間はかかってしまいます。
ですので、週末などまとまった時間がとれるときは本試験と同じ時間で問題を解き、時間がとれない日は半分に区切って解くようしました。
解説もすべて目を通し、間違えた部分はテキストも読み直しました。
年度別過去問は1周しかできませんでしたが、ほぼ合格ラインには達していたし、手ごたえのようなものも感じていました。
分野別過去問をやりこんだ成果が出ていました。
4.予想問題集1周
直前期には予想問題集に入りました。
年度別過去問で手ごたえを感じていた私でしたが、予想問題集で一気に不安になってしまいました。
当たり前ですが、予想問題って今まで見たことのない問題が出てくるんです。なんだこれ??みたいな。
でも宅建本試験でも過去問のような問題ばかりが出るわけではありません。
見たこともないような問題が出てきたときに焦らないよう、予想問題で慣れておくことが大事です。
そして、予想問題は本試験と同じ環境で解くようにしました。
- 13時~15時の2時間で解く
- マークシートを使う(問題集についてます)
- 試験で持参する筆記用具を使う
予想問題は本試験のシュミレーションと考えてくださいね。
宅建独学に役立つスマホ勉強法
テキストと問題集以外に取り入れた勉強がスマホ学習です。
宅建は継続して勉強することが大事ですが、どうしてもやる気のでない日もありますよね。
私も何度もありました。
そんな日でも、ソファに横になってYouTubeを見ることはできるしアプリでちょっとだけ問題を解くこともできます。
なにもしないより確実に知識は増えるし、罪悪感も薄れます。
おすすめのスマホ学習法を紹介しますね。
YouTube
宅建は人気の資格であるため、YouTubeで解説してくる先生が何人もいらっしゃいます。
そしてみなさんめちゃくちゃ分かりやすい!
「これが無料でいいの?」てレベルで、有料級の情報をどんどん教えてくれます。
テキストを何回読んでよく分からなかった部分も、YouTube先生の解説で「なるほど」となったことが何度もあります。
私は主に「棚田行政書士の不動産大学」を見ていていました。
棚田先生は毎日18時頃にアップしてくれるので、毎日のルーティーンに取り入れやすいです。
しかもひとつの動画が10分ほどと短いので、気持ち的にも楽に視聴できますよ。
そしてとにかくわかりやすくて面白い!
孤独な独学者にとって、棚田先生のような人は本当に神様のような存在でした。
一問一答アプリ
意外と役に立ったのが、無料の宅建一問一答アプリです。
スキマ時間にゲーム感覚でできるのが便利です。
10分あったら10問はできます。私はこのような時間を利用していました。
- 通勤時間
- 子供の習い事の待ち時間
- 夜布団に入ってから
一問一答なので、考えこまずにサクサク解いて、解答もチェックできます。
すでに学習した内容を「忘れていないか」をチェックするのにちょうどよかったです。
宅建に独学で合格するために必要なもの
宅建は独学でも十分合格を目指せる資格です。
私のような普通の主婦でも合格できたのですから。
ただし、独学は通信や通学に比べると合格への道のりは険しいです。
独学合格には強い意志が必要
宅建に独学で挑戦するなら、
- 計画性
- 正しい勉強法
- 継続力
- あきらめない気持ち
が大事です。
まずは宅建合格に必要な勉強時間である350時間を自分のライフスタイルに合わせて割り振り、正しい勉強方法でコツコツと知識を定着させる。
そして宅建に独学で合格するにに一番大事なことは、
絶対に合格してやる!という強い意志です。
独学は誰から指示されるわけでも監視されるわけでもなく、自分との戦いです。
もう辞めてしまおう、と思ったらいつでも辞められるのです。
そんな弱い自分に勝つには、合格したい!という強い気持ちが必要です。
実際に私も勉強を始めたころは、「今年は受からなくてもしょうがないかも」と考え、自分に保険をかけている状態でした。
でも勉強が進むにつれ、「ここまでやったんだから絶対に合格したい!」という思いが強くなり、必死にがんばりました。
そのがんばりが合格につながったのだと感じています。
自分に保険をかけている状態のままではきっと合格できなかったでしょう。
自信がない場合は通信講座がおすすめ
宅建に独学で合格するには強い意志が必要と伝えました。
ただ、宅建試験に挑む人は、仕事をしながら挑戦する人、家事や育児の合間に勉強する人、など、忙しい日常のなかでなんとか勉強時間を確保しなければならないケースも多いと思います。
そんななかで、ひとりでモチベーションを保ち続けるのは決して簡単ではありません。
私は時短パート主婦で、子供にもある程度手がかからない状態であったため、勉強しやすい環境であったといえます。
フルタイムで働いていたらきっと合格にたどり着けていないと思います。
ですので、
モチベーションをを維持する自信がない、という人には通信講座の受講をおすすめします。
独学でモチベーションを保つのが難しいのは、「わからないことを解決するのが難しい」からです。
わからないまま進んでいると不安になるし、自分で答えを探すのに時間もかかります。
そんな状態だとどんどん気分も乗らなくなっていきます。
一方で通信講座では質問制度が充実しているので、時間をかけずに疑問点を解決できます。
また、スクールが研究しつくしたノウハウに沿って学習できるので、効率性は独学の比ではありません。
独学での大変さを知っているからこそ、もし私がもう一度宅建を受験するなら通信講座を選びます。
費用はかかりますが、合格後のメリットを考えたら決して高くない自分への投資です。
独学での受験が不安な場合は通信講座の受講も考えてみてくださいね。
宅建を独学で勉強した主婦の感想
普通の主婦である私が、宅建試験に挑んだ感想は、
勉強って楽しい!という一言です。
結婚・出産して以来、宅建を勉強した半年感は自分のために一番必死になれた期間でした。
誰のためでもなく、自分のために勉強する、ということがこんなにワクワクすることなんて知りませんでした。
もちろん、勉強に行き詰って頭をかかえたこと、友達からの誘いを泣く泣く断ったことなど、しんどいこともありました。
けれど、不安もしんどいことも乗り越えた先の合格という達成感はすごいです。
そして、この達成感は宅建だからこそだと思っています。
宅建は誰もが知っていて、一般的には難しいとされている国家資格。
その宅建に合格できたことで、自分に自信が持てました。
合格したからこそ思うことかもしれませんが、宅建にチャレンジして本当によかったです。
合格したからこそ思うことかもしれませんが、宅建にチャレンジして本当によかったです。
まとめ 宅建は知識ゼロからでも独学で合格できる!
宅建に独学で合格するのは簡単ではありません。
でも、知識ゼロ状態だった主婦の私でも合格できているので、ハナからあきらめる必要はありません。
今回紹介した勉強方法は、誰にでもできる再現性の高い方法です。
「これならできそう」と思ってもらえたら、ぜひ挑戦してほしいです。
仕事のため・転職のため・自分自身のスキルアップのためなど、宅建を目指す目的は人それぞれです。
どのような目的であれ、宅建に合格したときの達成感はすばらしいものになるはずです。
ぜひ、あなたにもその達成感を味わってほしいです。
この記事が少しでもそのお手伝いができればうれしいです。